間違った処置の仕方に注意!2

今回は間違った処置の仕方についての第2弾です。

気をつける処置と言うのは、患者様が知っておくべき事もありますが

その上で今の身体の状態を我々、施術者に伝えたり、逆に施術者が問診する

事で互いに情報交換をしつつ気を付けていかなければいけない処置について書いていきます。

 

前回は、急性な痛み、最初はそんなにではなかったが、徐々に酷くなってきた痛みなど

炎症が伴う痛みは、必ず温めるのではなく冷やす事について書きました。

今回の間違った処置は、そのような状態の時にそこの患部をマッサージやストレッチをすれば

良いのではないか?という考えです。

これは全くをもって間違った処置であります、前回にも書きましたが

炎症が起きている所は、組織の損傷と免疫反応が起きている所です。

例えると、何処か打ったりぶつけたりすると黒ずみますよね!

これも組織損傷による炎症です、経験はあるかと思いますが、黒ずんだ患部

を押したりすると痛みが出ますよね!

なのでそのような状態の時の患部には、むやみにマッサージやストレッチをすること

でその患部の炎症を酷くさせてしまう恐れがあるのです。

冒頭にも書きましたが、患者さまがその知識を知った上で、必ず施術者との情報共有を

して適切な対応をとってもらう事と、それと共に施術者はそれに合わせた対応をして

いかなければいけないのです。

 

施術に関して言えば、患部の炎症の度合いによりますが、基本的にはその部位に対して

マッサージは好ましくありません、では何も出来ないのか?

と申しますとそうでもありません、その患部には施術は出来ないことが多いのですが

その隣接する筋肉などをほぐす事で、患部にかかる負担の軽減や、その他に

患部に炎症があると、そこの部分をかばって動作するようになります、そのような

状態になりますと今度は、痛めていない健側部の障害が出たりする恐れがあります。

もうそのような状態になってるようでしたら、そこの施術を行いますし、そうならないよう

予防のためにも施術することが出来ます。

ですので、炎症による痛みには、まずは冷やし患部の炎症消退に努め、むやみには

マッサージやストレッチは行わない、もし施術などを受ける際には、そのようになってしまった

情報を細かく伝えて対応をしてもらう、このような処置を心がけて下さい。

 

正しい知識は自分を守るためには大切であります、もしこれを読んでいただき参考に

していただければ幸いであります。

小沢謙太郎

2018年05月24日